【300万円という授業料】
300万円。 それが、私が「養分」として支払った総額です。 正直に言えば、トータルではもっと払っているかもしれません。
副業、投資、情報商材。 画面の向こう側の誰かが言った、「すぐに稼げる」「再現性100%」という言葉。深夜の静まり返った部屋で、私はその甘さに抗えませんでした。
結果、残ったのは空っぽの口座残高と、消えない自己嫌悪だけ。 なぜ、私はあれほど簡単にお金を差し出してしまったのか。 当時は運が悪かったのだと思おうとしましたが、今は違います。 その残酷な正体が、ようやく見えてきました。
【1:なぜ私は「養分」となってしまっていたのか】
答えは、情けないほど単純でした。 私自身が、空っぽだったからです。
自分の中に「種言(芯となる言葉)」がない。だから、外側のキラキラした言葉に吸い寄せられる。 認めるのは苦しいですが、「中身のない自分」を直視したくなくて、金で解決しようとしていただけなんです。
思考することを放棄して、「稼いでいる自分」という外装を金で買おうとした代償。 それが、300万円という重すぎる罰金でした。
【2:テクニックは、種言のない人間を狂わせる】
セールスライティングも、マーケティングも。 技術そのものに罪はありません。 ただ、それを使う人間の中身が伴っていないと、お金を無駄に消費するだけです。それどころか、思考は恐ろしい方向へ向かいます。
「中身のない箱を、どう価値があるように見せて売るか」
芯となる思考がないのにテクニックだけを持つと、どんどん「養分」の深みにハマっていく。かつての私はまさにそうでした。 それっぽいテクニックを使いながら、内心ではずっと、メッキが剥がれるのを恐れてビクビクしていた。
その「嘘」を一番近くで見ていたのは、他でもない自分自身でした。 自分を騙しながら手に入れたテクニックに、稼ぐ力なんてものは、最初からありませんでした。
【3:300万を失って、ようやくスタートラインが見えた】
すべてをドブに捨てた時、最後に残ったのは、「もう自分に嘘をつきたくない」という、泥臭い感情でした。 そこから、私はテクニックで自分を飾るのをやめました。 流行りの情報を追いかけるのも、もう疲れました。
代わりに、通勤電車の30分、自分の頭で考え始めたのです。 「300万を失う前に、この大切さに気づけていたら……」 そう思うこともあります。 でも、あの絶望的な痛みがあったからこそ、今、私は「自分の言葉」を研ぐ覚悟を持てています。
【偽物の言葉に、一円も払うな】
かつての私と同じように、焦って「稼ぐ技術」を探している40代へ。 技術を買い漁る前に、まずは土台を作ってください。 種言のないテクニックは、自分も他人も傷つける凶器にしかなりません。
まずは自分と向き合い、腹の底から滲み出る言葉を掴んでください。 正解かどうかなんて、まだわからない。 でも、そうやって絞り出した言葉だけが、最後にはあなたを救ってくれます。
今日も私は、300万円という授業料の重みを噛み締めながら。 一円にもならない、けれど嘘のない「本物の言葉」を、一つずつ積み上げていきます。

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