40代、プライドを捨てるための習慣——副業から逃げ、本業に逃げ帰った日、私の中で何かが死にました

種言

物販を諦めた夜のことを、今でも鮮明に覚えています。

深夜、Amazonのセラー管理画面を閉じながら、私は心の中でこう言い訳をしていました。

「本業が忙しくなってきたから」
「Amazonの規約がどんどん厳しくなっているから、今は引き際だ」

どれも嘘ではありません。
しかし、どれも本当ではありませんでした。

本当のことを言えば、私は怖かったのです。
失敗するのが。

そして、もっと深いところでは——
「副業で成功できない自分」を認めることが怖かった。

プライドが、逃げ道を「合理的な判断」に見せかけていました。


「かつての自分」という名の呪縛

40代になると、人は奇妙なものを背負い始めます。
それは、過去の自分です。

かつて「できた」経験。
周囲から「優秀だ」と言われた記憶。
若い頃に描いた自己像。

それらが積み重なり、
「自分はこういう人間だ」という固定観念になります。

そして、その観念を守るために、プライドが番人として立ちます。

物販を始めたとき、私の中には密かな期待がありました。

「本業で培った経験と段取りがあれば、すぐに結果が出るはずだ」

根拠のない自信でした。

しかし現実は残酷でした。

在庫は売れない。
資金は増えない。

朝6時に仕入れを始め、本業を終えて帰宅後の19時にまた管理画面を開く。

動いているのに、利益は薄い一方でした。

その現実を見るたびに、私の中の「かつての自分」が囁きます。

「お前はこんなはずじゃない」
「このまま続けてバカを見るな」
「本業に専念するのが正しい大人の判断だ」

それは、プライドの声でした。


本業に逃げ帰った日、私の中で何が死んだのか

結局、私は物販を諦めました。

本業の仕事量を増やし、会社での役割に集中しました。

「Amazonの規約が厳しくなった」
「種銭が少なく在庫リスクと利益が伴わない」

誰でも納得できる説明を用意しました。

表向きは「責任感ある社員」として評価されました。

しかし夜、一人になったとき、胸の奥に空洞があることに気づいていました。

あのとき、私の中で死んだのは何だったのか。

それは、「可能性の感覚」だったのだと思います。

何かを一から作り上げる過程にある、あの不格好な高揚感。
失敗しながらも前に進む、あの泥臭い感覚。
うまくいかないからこそ本気になれる、あの切実さ。

本業に逃げ帰ることで、私は安全を手に入れました。

同時に、まだ見ぬ自分と出会う機会を手放しました。

その代償の大きさは、しばらく経ってから、じわじわと染みてきました。


プライドを捨てた瞬間に見えたもの

転機は、ある夜の気づきでした。

「なぜ私は、副業で成功したいのか?」

問いを立ててみると、答えは怖いものでした。

私は成功したかったのではありません。

「成功した自分」を他者に認められたかったのです。

本業での評価が揺らぐことへの恐怖。
周囲の「あいつ、副業で失敗したらしいよ」という視線への恐怖。

その瞬間、プライドの正体が見えました。

それは自己防衛ではなく、
他者の目という幻想に縛られただけでした。


プライドを捨てるための、たった一つの習慣

具体的な方法論を語るのは得意ではありません。

しかし一つだけ、私が実践し続けていることがあります。

それは——

「みっともない現在地を、言葉にして残すこと」です。

アクセス数がゼロの日も書く。
フォロワーが増えない月も書く。
「こんなこと書いて意味があるのか」と思う夜も書く。

ブログでもメモでも構いません。

みっともない自分を、言語化して記録する。

プライドは曖昧さの中に生きます。

「自分はまだ本気を出していない」
「やろうと思えばできる」

こうした言い訳は、現実を曖昧にしているからこそ機能します。

しかし、現在地を言葉にした瞬間、
現実はくっきりと輪郭を持ちます。

その事実と向き合う習慣が、
少しずつプライドを溶かしていきます。


まとめ

プライドを捨てることは、自分を捨てることではありません。

「他者に評価されるための自分」を手放し、
「自分のための自分」を取り戻すことです。

副業から逃げ、本業に逃げ帰った日、
私の中で確かに何かが死にました。

しかし今思えば、
死ぬべきものが死んだのだと思います。

あの空洞は、
新しい何かを育てるための器でした。

プライドを捨てた瞬間にだけ見える自由があります。

みっともなくていい。
格好悪くていい。

40代の今から始める挑戦に、
正しい姿など存在しません。

あるのはただ、続けるか、やめるか。

それだけです。

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■運営者プロフィール
40代会社員。家族構成:妻、子供1人、犬1匹。 将来への不安を抱えながらも、 仕事・家族・お金・生き方を見直すためにこのブログを運営しています。 同じように立ち止まっている人のヒントになれば嬉しいです。
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