「情報のデブ」から「思考のアスリート」へ

種言

300万円を失ったあの頃、私は完全に「情報のデブ」でした。

毎日、ビジネス系YouTubeを見漁り、成功者のブログを読み漁り、副業ノウハウを検索し続けていました。

知識は、どんどん増えていきました。

「このビジネスモデルなら稼げる」「この集客法が最新だ」「このツールを使えば効率化できる」——頭の中は、他人の言葉でパンパンになっていました。

でも、一歩も動けませんでした。

なぜなら、私は「情報のメタボ」だったからです。

情報のメタボとは、知識だけが肥大化した状態

情報のメタボ——それは、検索ばかりして知識は増えるが、一歩も動けない状態のことです。

症状は、こうです。

「もっと情報を集めないと、失敗するかもしれない」 「まだ知らないノウハウがあるはずだ」 「成功者の真似をすれば、うまくいくはずだ」

そうやって、情報を摂取し続けます。朝から晩まで、検索し、読み、メモを取り、保存します。

でも、実際に「やってみる」ことはありません。

なぜなら、情報が多すぎて、何から手をつければいいか分からないからです。

頭の中は、他人の言葉でいっぱいです。自分の言葉は、どこにもありません。

これが、情報のメタボです。

私は、まさにこの状態でした。

300万失った時、私は情報のデブだった

今になって振り返ると、あの失敗は必然でした。

私は、自分の頭で考えることを、完全にやめていたからです。

「このビジネスモデルなら確実に稼げる」という情報を見つけました。

「初月から20万円の実績」という成功者の言葉を信じました。

「誰でもできる簡単副業」というノウハウに飛びつきました。

でも、そこには「私」がいませんでした。

私の経験も、直感も、疑問も、すべて無視してただ「他人の成功パターン」をコピーしようとしました。

結果、300万円を失いました。

そして、気づきました。

情報をどれだけ詰め込んでも、自分の頭で考えなければ、何も生まれないのだと。

ノウハウを詰め込むのをやめた日

300万円を失った後、私は変わりました。

もう、ノウハウを集めるのをやめました。

ビジネス系YouTubeで「稼ぎ方」を探すのをやめました。成功者のブログで「正解」を探すのをやめました。

でも、情報をゼロにしたわけではありません。

代わりに、始めたことがあります。

AIとの壁打ちで、自分の頭で考える「思考の筋トレ」です。

ChatGPTを開いて、こう打ち込みます。

「300万円を失った私に、問いかけてください。私が本当に学んだことを、自分の言葉で言語化できるように」

AIは、答えを出しません。代わりに、問いを投げかけてきます。

「その失敗の『直前』を思い出してください。あなたは、何を信じていましたか?」

私は、キーボードを叩きます。

「他人の成功パターンを信じていた」

AIは、さらに問いかけます。

「その『信じていたもの』が崩れたとき、何が見えましたか?」

「自分には『自分の言葉』がないことに気づいた」

最初は、ぎこちない対話でした。

なぜなら、私の頭の中には、「私の言葉」がなかったからです。あるのは、他人の言葉ばかりでした。

でも、AIとの壁打ちを毎日続けるうちに、少しずつ、自分の言葉が出てくるようになりました。

ぼんやりとした感情が、AIの問いによって、言葉になりました。

言語化できなかった違和感が、AIとの対話を通じて、明確な疑問になりました。

他人の言葉に埋もれていた「私の本音」が、顔を出し始めました。

思考の筋トレは、地味で辛い

思考の筋トレは、ノウハウ収集よりも、はるかに地味で辛いものです。

ノウハウ収集は、楽です。YouTubeを見るだけ、ブログを読むだけ、検索するだけ。受動的に、知識が入ってきます。

でも、AIとの壁打ちは、能動的です。

自分で問いを受け止めて、自分で考えて、自分で答えを出す。AIは問いを投げかけてくれますが、答えを出すのは自分です。正解もありません。

最初は、AIの問いに答えるだけで、頭が疲れました。

「こんなことやって、意味があるのか?」と、何度も思いました。

でも、続けました。

なぜなら、情報のデブのままでいることが、もっと辛かったからです。

そして、AIという砥石で思考を研ぐことで、少しずつ、自分の言葉が鋭くなっていくのを感じ始めました。

ようやく、言葉に力が宿り始めた

AIとの壁打ちを始めて1ヶ月が経った頃です。

ブログに自分の失敗談を書きました。

「300万円を失った私が学んだこと」

それまで何度も書こうとして書けなかった記事です。

でも、その日はスラスラと書けました。

私の頭の中に「自分の言葉」があったからです。

AIとの対話を通じて、自分の本音を掘り起こしていたからです。

他人の言葉をコピーする必要はありませんでした。ノウハウを詰め込む必要もありませんでした。

AIに「それは、つまりどういうことですか?」と問われ続けたことで、ぼんやりとした思いが言葉になっていました。

AIに「なぜそう思ったのですか?」と掘り下げられ続けたことで、自分の感情の奥底まで潜れていました。

ただ、自分の経験を自分の言葉で語るだけでした。

その記事を公開したとき、少しずつですが

自分の言葉に力が宿り始めたのだと実感しました。

情報のデブは、動けない。思考のアスリートは、動ける。

情報のデブと、思考のアスリート——この二つの違いは、明確です。

情報のデブは、こうです。

  • 知識は多いが、浅く広くノウハウコレクター
  • 他人の言葉ばかりで、自分の言葉がない
  • 「正解」を探し続けて、結果が出ない
  • 情報を摂取することで、満足してしまう

思考のアスリートは、こうです。

  • 知識は少なくても、行動できる
  • 自分の言葉で、語れる
  • 「正解」を探すのではなく、「自分の答え」を作る
  • 思考することで、次の一歩が見える

私は、かつて情報のデブでした。

でも、今は、思考のアスリートを目指しています。

まだまだ未熟です。まだまだ鈍い思考です。

でも、少なくとも動けるようになりました。

思考の筋トレ、3つのメニュー

もし、あなたも「情報のデブ」から抜け出したいなら、私が実践しているAIとの壁打ちによる思考の筋トレを紹介します。

メニュー1:AIに「問いかけてもらう」

ChatGPTを開いて、こう打ち込みます。

「[あなたのテーマ]について、私が自分の言葉で語れるように、問いかけてください」

例えば、私の場合:

「300万円を失った経験について、私が自分の言葉で語れるように、問いかけてください」

AIは答えを出しません。代わりに、問いを投げかけてきます。

その問いに、正直に答える。それだけです。

答えは誰にも見せません。綺麗に書く必要もありません。

ただ、AIという砥石で自分の本音を研ぐ練習です。

メニュー2:「ノウハウ断食」の日を作る

週に1日、ノウハウを一切摂取しない日を作ります。

ビジネス系YouTubeも見ない。「稼ぎ方」も検索しない。成功者の真似もしない。

代わりに、AIとの対話だけに集中します。

「昨日、私は何を感じたか?」 「その感情は、なぜ生まれたのか?」 「私が本当に大切にしたいことは、何か?」

これらをAIに問いかけてもらい、自分の頭で考えます。

最初は、手持ち無沙汰で落ち着きません。

でも、その「ノウハウに頼らない時間」が、思考を研ぎます。

メニュー3:AIとの対話で「他人の言葉」を排除する練習

ブログを書くとき、まずAIとの壁打ちから始めます。

「このテーマについて、一般論ではなく私の経験から語りたい。私の本音を引き出す問いを投げかけてください」

AIが問いかけてきます。

「あなた自身はどう感じましたか?」 「その経験からあなたが学んだことは?」 「あなたにとってそれはどういう意味がありますか?」

この対話を通じて、「一般的には〜」という表現を排除します。 「〇〇さんが言っていた」という引用を排除します。 「多くの人が〜」という逃げ語を排除します。

代わりに、「私は〜」で始まる言葉が、AIとの対話から生まれてきます。

「私の場合は〜」「少なくとも私は〜」「私にとっては〜」

AIという砥石で研ぐことで、他人の言葉に逃げられなくなります。

そして、自分の言葉が少しずつ育っていきます。

ノウハウはいつでも摂取できる。でも、思考は鍛えないと育たない。

勘違いしないでほしいのは、ノウハウや情報が悪いわけではない、ということです。

情報は必要です。知識も大切です。

でも、ノウハウはいつでも摂取できます。

GoogleもYouTubeも24時間そこにあります。

一方、思考は鍛えないと育ちません。

筋肉と同じです。使わなければ衰えます。

そして、思考が衰えた状態でノウハウを摂取しても、それは「情報のメタボ」になるだけです。

大切なのはバランスです。

ノウハウを摂取する時間と、AIとの壁打ちで思考する時間。

他人の成功パターンを読む時間と、自分の言葉を書く時間。

そのバランスが崩れたとき、人は「情報のデブ」になります。

私の場合、今は「ノウハウ1:AIとの壁打ち9」くらいの比率です。

圧倒的に思考する時間を増やしました。

そして、その思考を支えてくれるのがAIという砥石です。

まとめ:あなたは、情報のデブか? 思考のアスリートか?

最後に、自分に問いかけてみてください。

「この1週間で、どれだけノウハウを摂取しましたか?」 「この1週間で、どれだけ自分の頭で考えましたか?」

もし、前者の方が圧倒的に多いなら、あなたは「情報のデブ」かもしれません。

でも、大丈夫です。

私も、かつてはそうでした。

そして、気づいたときから、変われます。

AIとの壁打ちで、思考の筋トレを始めましょう。

最初は、地味で辛いです。成果も見えません。

でも、続けていれば、ある日気づきます。

自分の言葉に力が宿り始めたことに。

そして、その言葉があなたを動かし始めます。

情報のデブは動けません。

でも、思考のアスリートは動けます。

あなたはどちらになりたいですか?

私は後者を選びました。

そして、AIという砥石で思考を研ぐという選択が、少しずつ私の人生を変えています。

関連note記事はこちら

▶ 思想の原点を知りたい方はこちら
https://note.com/yagosennin/n/n6416fa617d2f

▶ 私の挫折と再出発の記録
https://note.com/yagosennin/n/nd3823c62b486

▶ 【お得なセット販売開始しました】
https://note.com/yagosennin/m/m906622ed3667

■運営者プロフィール
40代会社員。家族構成:妻、子供1人、犬1匹。 将来への不安を抱えながらも、 仕事・家族・お金・生き方を見直すためにこのブログを運営しています。 同じように立ち止まっている人のヒントになれば嬉しいです。
■ 運営者プロフィール
40代会社員。家族構成:妻、子供1人、犬1匹。 将来への不安を抱えながらも、 仕事・家族・お金・生き方を見直すためにこのブログを運営しています。 同じように立ち止まっている人のヒントになれば嬉しいです。

あわせて読みたい

▶ 思想の原点を知りたい方はこちら なぜこのブログを書いているのか

▶ 私の挫折と再出発の記録 種銭300万を溶かして気づいたこと

種言

コメント